いつも笑顔でいたいから

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熟年離婚、その後。

彼女に男・・・

4月に亡くなった高校時代の友人Mを
親友だと思っていたのは私だけだったのかもしれない。

先日の2度目の月命日。
彼女のお参りを済ませた後
彼女の夫であるHちゃんが言った。
「(私の愛称)、Aって人知ってる?
Mの口から聞いたことあった?」
A?それは私も全く知らない名前だった。
考えてみれば、彼女が他の男の話をしたことはない。

実は今現在も彼女の携帯は解約されていない。
彼女亡き後、訃報を知らずに送られてくるメールに
Hちゃんはその都度丁寧に返信をしていた。

ある時、聞いたことのない男Aからメールが届いた。
Hちゃんはそれにもちゃんと返信した。
すると今度は電話がかかって来た。
Aは電話に出たHちゃんに言った。
「どちら様ですか?」
「Mの夫です」
「え!Mちゃん結婚してたんですか?
最近ですよね?」
言っておくが、彼女たちは結婚して30年近い。

驚いたのはそれだけではない。
彼は焼香にやって来て言った。
「Mちゃんとは毎年2人で鎌倉に行ってたんですよね。
そうだ、こないだ行った時に2人で買ったお守り
もらえないでしょうか」
Hちゃんが探すと、それはバッグの中にあった。
Aは大切に持って帰ったそうだ。

実は彼女にはもう1つマンションがあった。
それについては私も聞いたことがあるが
倉庫代わりに両親の遺品を置いていると言っていた。
ところがそこはAのマンションで
しかも彼女は時々そこへ泊まっていたらしい。
ちなみにAは既婚者である。

結局、マンションに置いてある荷物を
Hちゃんが引き取りに行かなければならなくなった。
さらに、そろそろ解約しようかと携帯を調べれば
それはAの名義で、料金もAが払っていた。
「もう少ししたら僕の方で解約しますが
思い出ですから本体は返して下さい」
Aはそう言ったらしい。

「もう笑うしかないよ」
Hちゃんは言った。
確かにその昔、2人は離婚を考えたことがあり
現在まで別居こそしていたが
毎日食事は一緒にする仲のいい夫婦だった。
けれどMには彼氏がいたのである。

もう1人、独身の男Bも彼女の死にショックを受け
電話をかけて来たと言う。
Bともそこそこの付き合いがあったようである。

彼女のことは分かっているつもりだったが
実は何も知らなかったのだと思い知らされた。
私に話せば怒られると思ったのか
最期まで何も言わずに彼女は逝った。

彼女の希望を叶えるために
散骨することを決意したHちゃんが
何だかかわいそうに思えて仕方ない私だった。
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by arnulfstr | 2013-06-25 11:16