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熟年離婚、その後。

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今ふたたびの恋心・・・

友人に呼び出され、月曜日に会って来た。
彼女は自分の気持ちが抑えられず
どうしても私だけに聞いてほしいと言う。

よくある話である。
学生時代に想いを寄せていた相手がいる。
彼女の場合、彼とはしばらく文通をしていた。
デートするでもないカワイイ恋である。
ところがある時、彼に他の女子とのうわさが流れ
彼女は自分に自信を失くし、返信を止めた。
文通はそれきりとなり、2人の仲も終わった。
その時にちゃんとハッキリとした形で終わっていたなら
もしかして今、こうはならなかったのかもしれない。

現在はどちらも結婚し、それぞれに子供もいる。
夫婦仲もどちらも問題は無く
彼女に至っては孫までおり、見るからに幸せそうだ。
けれど、実はそうではない。
モチロン、幸せではあるのだが心は飛んでいる。

この歳になっての同窓会では
あちこちで焼け木杭に火が付いてしまう。
以前書いた話だけではないのである。

彼女はお嬢さん学校を出たあと何人かと付き合ったが
どれも男性側から猛烈に望まれ惚れられてのことで
現在のご主人も彼女が好きで好きで・・・という結婚だ。
つまり彼女は「本当の恋」をしたことがない。
寝ても覚めても相手を想い、会いたくて我慢できない。
今まで何気なく聴いていた曲の歌詞が
これでもかとばかりに胸に突き刺さり
気づけば大粒の涙をポロポロと流している。
何と!彼女は今まさにそれを初体験しているのである。

そして彼も同じで、想いは募るばかり。
どちらも眠れない夜を過ごし、溜め息ばかりの毎日。
今はまだ何回か2人でデートしただけで
身体の関係は無く全くのプラトニックである。
そこは譲れないルールであり
お互いの相手には絶対に知られぬよう
メールは読んだら即消しを守っていると言う。

彼女はその溜まりに溜まった気持ちを吐き出せず
「自分が壊れた」と言った。
私に話すことで、何を期待するわけでもなく
ただただ気持ちを聞いてほしいのである。
話しながらも彼女は涙をこぼし
「中学生じゃあるまいしバカみたいだよね」
と言った。

お互いに家庭のある者が2人だけで会う・・・。
世の中ではそれだけでも不倫と言うだろう。
けれど私自身もそれはよくあることで
食事をしたり飲みに行くことを非難するつもりはない。
逆に彼女のように、この歳になっても
まだそんな気持ちになれることは羨ましくもある。

私は結婚していた時でも、恋はしていたいと思っていた。
だから今、残りの人生を考えた時
「それは人の道を外れているから止めな」
と、言うつもりはない。
モチロン不倫をけしかけるつもりもないけれど
それでも、この先も続けるのであれば
それなりの覚悟でいなくちゃダメだと伝えた。

彼女はこれまで、そういうことには真っ直ぐで
同級生の不倫事件があった時も
「ありえない、許せない」と言っていた。
それが自分でも驚くほど考えが変わり
そういうこともあるんだと思うようになったらしい。
自分で自分に驚く毎日だそうだ。

3時間話したところで結論の出る話ではない。
彼女自身、私が反対したところで
この気持ちは自分でも抑えられないと言っていた。
賛成、反対を聞きたいわけではなく
ただしゃべりたいだけなのだから。

それでもお店を出た時、彼女は元気になっていた。
思いのたけを吐き出せたことでスッキリしたようだ。
そんな彼女を見ていて、私も恋がしたくなった。
徳永やドリカムを聴いて涙がポロポロ出るような
胸がキュンとする経験は久しく無い。

考えてみれば私は独身!
結婚相手は必要ないけれど
パートナーだったらいてくれたら嬉しい。
そんなことを思いながら帰宅した私だった。
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by arnulfstr | 2013-06-27 16:04

彼女に男・・・

4月に亡くなった高校時代の友人Mを
親友だと思っていたのは私だけだったのかもしれない。

先日の2度目の月命日。
彼女のお参りを済ませた後
彼女の夫であるHちゃんが言った。
「(私の愛称)、Aって人知ってる?
Mの口から聞いたことあった?」
A?それは私も全く知らない名前だった。
考えてみれば、彼女が他の男の話をしたことはない。

実は今現在も彼女の携帯は解約されていない。
彼女亡き後、訃報を知らずに送られてくるメールに
Hちゃんはその都度丁寧に返信をしていた。

ある時、聞いたことのない男Aからメールが届いた。
Hちゃんはそれにもちゃんと返信した。
すると今度は電話がかかって来た。
Aは電話に出たHちゃんに言った。
「どちら様ですか?」
「Mの夫です」
「え!Mちゃん結婚してたんですか?
最近ですよね?」
言っておくが、彼女たちは結婚して30年近い。

驚いたのはそれだけではない。
彼は焼香にやって来て言った。
「Mちゃんとは毎年2人で鎌倉に行ってたんですよね。
そうだ、こないだ行った時に2人で買ったお守り
もらえないでしょうか」
Hちゃんが探すと、それはバッグの中にあった。
Aは大切に持って帰ったそうだ。

実は彼女にはもう1つマンションがあった。
それについては私も聞いたことがあるが
倉庫代わりに両親の遺品を置いていると言っていた。
ところがそこはAのマンションで
しかも彼女は時々そこへ泊まっていたらしい。
ちなみにAは既婚者である。

結局、マンションに置いてある荷物を
Hちゃんが引き取りに行かなければならなくなった。
さらに、そろそろ解約しようかと携帯を調べれば
それはAの名義で、料金もAが払っていた。
「もう少ししたら僕の方で解約しますが
思い出ですから本体は返して下さい」
Aはそう言ったらしい。

「もう笑うしかないよ」
Hちゃんは言った。
確かにその昔、2人は離婚を考えたことがあり
現在まで別居こそしていたが
毎日食事は一緒にする仲のいい夫婦だった。
けれどMには彼氏がいたのである。

もう1人、独身の男Bも彼女の死にショックを受け
電話をかけて来たと言う。
Bともそこそこの付き合いがあったようである。

彼女のことは分かっているつもりだったが
実は何も知らなかったのだと思い知らされた。
私に話せば怒られると思ったのか
最期まで何も言わずに彼女は逝った。

彼女の希望を叶えるために
散骨することを決意したHちゃんが
何だかかわいそうに思えて仕方ない私だった。
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by arnulfstr | 2013-06-25 11:16